ポルトガルのお昼は13時からです。13時になるとレストランがどっと人で溢れます。
そして、この13時のお昼時間を人々はどうやって知るかというと、サイレン。13時になると街にサイレンが鳴り響きます。このサイレン、空襲警報のような音で、ここにやってきた外国人達、特に戦争の古傷またはまだ傷のある国からの人は、この音を最初聞いた時はかならずびっくりします。
でも、実は私は全然びっくりしませんでした。他の外国人の友達にこれって空襲?!って聞かれて、そういえば、そうやな!と。なぜかというと、私が日本で住んでいた地域でもこんなサイレンがあったからです。私の住んでいた地域は昔は工場地帯でした。今は工場が潰れて、その代わりに住宅が建ち並んでいるので、もう工場の姿はあまりありませんが、まだ工場がたくさんあった私の子供のころは、12時に同じようなサイレンが鳴ってお昼を知らせていました。工場の働く人達に向けて。
ポルトガルのこの13時のサイレン、いつも鳴るとあちらこちらの犬が遠吠えを始めます。毎日の犬たちのコミュニケーション日課にもなってるようです。