もう11月に入って、いよいよ本格的な秋の季節。
秋と言えば、収穫の秋。食べ物がおいしい季節です。秋を感じさせる代表的な食べ物と言えばキノコ。日本でもこの季節に、キノコ狩りで採ってきたキノコの毒に当たってしまったというニュースもちらほらありますが、しっかり観察して、知識さえあれば、採ってきた新鮮なキノコはやっぱりおいしいものです。ポルトガル料理には、そんなにキノコは使わないですが、最近こちらでもベジタリアンが増えてきたり、もっと食にひねりを効かせたレストランなども増えてきたり、徐々にキノコの人気は上がっているように個人的には思います。

Cantharellus(アンズタケ)

これは、フルーツの香りがするキノコで、日本名ではアンズタケと呼ばれています。バター、またはオリーブオイルとガーリックでシンプルにソテーするとキノコとガーリックの香りがマッチして最高。乾燥するとさらに香りが強まります。

Macrolepiota procera (カラカサタケ)

大きいものになると柄(傘の下の白いやつ)が30cmになるすごい大きいものもあるようです。見つけのは高さ20cmぐらいのもの。天ぷらにするとおいしいようですが、今回は上のアンズタケと一緒にソテーして食べました。

Amanita Caesarea (セイヨウタマゴタケ)

これは断面図。外見は、最初はまるで卵。その中から、キノコがしばらくするとにゅきっと生えてきます。学名の由来は、ローマ皇帝のカエサルの君主号を持つクラウディウスの大好物だったそうで、食べる前は奴隷がいつも毒見してから食べていたとか。

キノコ狩り後の一枚

この白いキノコが、上記断面図の外見のセイヨウタマゴタケ。その横の黄色いのが包まれてたきのこがにょきっと出てきて、成長したキノコ。どちらのバージョンも食べれます。

Míscaro (キシメジ)

ポルトガルの林に生えている代表的なきのこの内の一つ。これは、近隣国のフランスやスペインでは食用としては禁止されているようです。理由は中毒の報告があるからとか。ポルトガルでは食べてもOKのきのこの部類に入っています。これは、ポルトガルソーセージやチョリソーなどを一緒に入れたリゾットにするとおいしいです。

Amanita Muscaria (ベニテングタケ)

白雪姫の話に出てきそうな、このきのこ。見かけはすごい毒々しいので食べたらすぐ死ぬのかもと思いきや、毒性は結構少なめで、食べて死ぬことはあんまりないようで、瞳孔が開いて酔った感じになるそうです。でも、あんまり真っ赤すぎて食べたいとあんまり思わない。