日本でも地域によって物の呼び方が変わりますが(例えば大阪では鶏肉をかしわと呼んだり)、ポルトガルも呼び名が地方によって変わります。コーヒーが多種多様なのは他のポストにも書きましたが(こちら)、ポルトガルの一般的コーヒーをリスボンではBicaとも呼びます。なぜBicaなのか、発祥は不明ですが、一説によると’Beba isto com açúcar'(これを砂糖を入れて飲む)の頭文字をとったものとも言われています。ちなみに、ポルトガルの単語には女性名詞と男性名詞があって、普通は女性名詞はAで終わり、男性名詞はOで終わります。なのでBicaは女性名詞。これ、うっかり間違ってBicoと男性名詞でカフェで頼まないようにしてください。ウェイターの目が点になるかも。なぜなら、Bicoの意味、本来の意味は鳥のくちばしという意味ですが、隠語で男性の性器をくわえるあの行為を意味します。